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2025.10.08
「世界五大時計(せかいごだいとけい)」とは、世界的に高い評価を受けている五つの高級時計ブランドを指す言葉です。時計愛好家や業界関係者の間でよく使われる表現で、以下の5ブランドが代表的です👇
| ブランド名 | 本拠地 | 特徴 |
|---|---|---|
| パテック フィリップ(Patek Philippe) | スイス・ジュネーブ | 世界最高峰の時計ブランドと称される。伝統的な手仕上げ、複雑機構(永久カレンダーやミニッツリピーター)に定評。 |
| オーデマ ピゲ(Audemars Piguet) | スイス・ル・ブラッシュ | 「ロイヤルオーク」で有名。クラシックとモダンを融合させた独創的デザイン。 |
| ヴァシュロン・コンスタンタン(Vacheron Constantin) | スイス・ジュネーブ | 世界最古級の時計メーカー(1755年創業)。気品あるデザインと熟練の職人技。 |
| ブレゲ(Breguet) | スイス(創業はフランス・パリ) | トゥールビヨンなど数々の革新を生み出した発明王アブラアン=ルイ・ブレゲの名門。クラシックで知的な印象。 |
| ランゲ&ゾーネ(A. Lange & Söhne) | ドイツ・グラスヒュッテ | ドイツを代表する高級時計。精密で重厚な仕上げと独特の美しいムーブメント構造が魅力。 |
この「五大」は明確な公式定義があるわけではなく、業界・愛好家の間での“通称”です。
スイス勢が4ブランド、唯一のドイツ勢がランゲ&ゾーネ。
いずれも機械式時計の芸術品とも呼ばれる存在で、資産価値も非常に高いです。
これらのブランドは**100年以上(多くは200年以上)**の歴史を持っています。
時計産業がまだ“懐中時計”中心だった時代から、王侯貴族や科学者に愛されたメーカーなんです。
| ブランド | 創業年 | 特徴的な歴史 |
|---|---|---|
| パテック フィリップ | 1839年 | スイス王室御用達。時計史上初の「永久カレンダー付き腕時計」などを開発。 |
| ヴァシュロン・コンスタンタン | 1755年 | 世界最古の時計ブランド。創業以来一度も途切れず時計を作り続けている。 |
| ブレゲ | 1775年 | ナポレオンやマリー・アントワネットも愛用。トゥールビヨン発明。 |
| オーデマ ピゲ | 1875年 | 「ロイヤルオーク」で高級スポーツウォッチという新ジャンルを創造。 |
| ランゲ&ゾーネ | 1845年 | ドイツ精密工学の象徴。戦後の空白を乗り越え復活した伝説のブランド。 |
「複雑機構(コンプリケーション)」とは、ただ時を示すだけでなく、
永久カレンダー・ミニッツリピーター・トゥールビヨンなど、超難易度の機能を持つ時計です。
これらのブランドは、その**設計から組立まで自社で完結(マニュファクチュール)**できる力を持ち、
いわば「時計界のフェラーリやブガッティ」のような存在です。
単に“正確な時計”ではなく、芸術品レベルの仕上げを持つのも特徴。
1本に数百時間以上かけて手作業で装飾を施す職人技は、まさに工芸の極みです。
ムーブメント(中の機械)まで美しく仕上げる
文字盤や針のデザインがクラシックかつ洗練
裏スケルトンで見える内部もアートのよう
これらの時計は大量生産されず、年間生産数が非常に少ないです。
たとえばパテック フィリップは年間約7万本(ロレックスは約100万本)。
そのため、
購入してもすぐに価値が落ちにくい
限定モデルや古典モデルはオークションで数千万~数億円の値がつく
といった資産価値の高さも「五大時計」と呼ばれる要因のひとつです。
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| 歴史 | 100年以上の伝統と継続 |
| 技術 | 複雑機構を自社で製造できる実力 |
| 芸術性 | 手仕上げによる美と精密さ |
| 希少性 | 限られた生産量と高い資産価値 |