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2025.06.25
モアサナイトは、1893年にフランスの科学者アンリ・モアッサンによって、隕石の衝突跡から発見された非常に希少な鉱物です。当初はダイヤモンドと間違われるほど見た目が似ていましたが、実際には炭素とケイ素が結合した「炭化ケイ素(SiC)」という別の物質で、新種の宝石としてモアッサンの名にちなんで命名されました。
天然のモアサナイトは極めて産出量が少ないため、市場に流通している宝石は人工的に合成されたものです。人工合成は1998年に商業化され、2015年にアメリカでの製造特許が切れたことをきっかけに、世界中で生産が拡大し、注目を集めるようになりました。
モアサナイトはダイヤモンドに次ぐ高い硬度を持ち、研磨剤や半導体基板など工業用途にも利用されています。その一方で、美しい輝きと手に取りやすい価格から、近年はジュエリーとしての人気も高まっています。